北方町文化財観光マップ
西順寺
時の太鼓
旗本初代戸田光賢は元禄10年(1697)馬術の御前披露で妙技を見せ、将軍徳川綱吉から「時の太鼓」を許されるという破格の栄誉を受けた。 この時を告げる太鼓は大名にしか許されなかったもので、特に打ち上げの打法は御三家にしか許されない貴重なものであった。 以来明治維新まで、北方村に太鼓の音で時を告げて、住民の生活の目安とした。 なお、現在は毎年6月10日(時の記念日)に古式に則り打っている。
北方踊り
光賢が将軍徳川綱吉から「時の太鼓」を授かったさいに、さらに三つ葉葵の紋を使用してもよいとの言葉を賜ったが、光賢はその代わりに毎月10日、20日、晦日を定例の「紋日」として、女中や子守女等に暇を出して休ませることを一般に通達する許しを得た。 このように弱者に対する心配りのある殿様であることに感激した領民が唄い踊り出したのが「北方踊り」のはじまりだといわれている。