2023年3月(平和な社会を願って)
ロシアのウクライナ侵攻が昨年2月24日に発生してから、丸一年が経過しました。当初は、ロシアが圧倒的な軍事力を背景に、短期間で戦争を終結させるとの憶測もありましたが、実際にはウクライナの頑強な抵抗を受け、戦いは長期化・泥沼化の様相を呈しています。
両国間には、歴史的にも近年においてもさまざまな軋轢があり、簡単にどちら側が正しいとは言えませんが、紛争の解決策として、ロシアが軍事力を行使したことは決して許される行為ではありません。しかし、やむを得ない事態とはいえ、ウクライナも軍事力で対抗するために、より強力な兵器の供与を各国に求め続けていることは憂慮すべき事実です。難しい問題ですが、戦争が長引けば、より多くの人命が失われることだけは間違いないのですから。
さて、幸いなことに日本では、長らく平和な時代が続いています。しかし、近隣では北朝鮮の核開発・ミサイル問題や中国・台湾の緊張関係など、一歩間違えれば日本も戦いに巻き込まれる可能性は否定できません。今回のウクライナの悲劇は、改めて大切な「平和」について考えさせられる機会となりました。
北方町は非核平和都市宣言をしており、毎年、被爆者講演会や戦争映画上映会など、平和に関するさまざまな取り組みを行っています。ともすれば、小さな町での平和への取り組みなど、現在の複雑な世界情勢の中では意味がないと思われるかもしれません。しかし、たとえ小さな取り組みでも、一人でも多くの方に「平和」の大切さを理解していただくことに意義があるのです。今後も地道に着実に、平和に関する取り組みを続けていきたいと思っています。
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