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町長の部屋
町長のつぶやき2023年度

2023年7月(顔が見える生活)

去る3月13日にマスク着用ルールが緩和され、数か月が経過しました。しかし実際には、3年余りもマスクが手放せない生活をしていたため、しばらくの間はお互いの様子の探りあいでしたが、ようやく最近になってノーマスクの生活が戻ってきたように感じます。
マスクが無い生活になってから、新たな発見もありました。例えば、普段からよくお会いしている人でも、あらためて「こんな表情だったかな」と思ったり、この3年間に知り合った人だと、ほとんど初対面のように感じたりもします。また、マスクをしなくなる生活に備えて、伸ばしていた口ひげを剃りましたとか、新しい化粧品を買いました、などという話を聞くこともありました。
今になって思うことは、アクリル板で仕切られ、マスクで相手の顔が見えない生活は、やはり異常な社会だったということです。人と人とのつながりが希薄化し、ご近所でもどんな人だか分からない、ということも増えましたが、コロナ禍での生活は、人とウイルスだけではなく、人と人との距離まで遠ざけてしまったように思うのです。確かにアクリル板は飛沫感染を防いでくれましたが、あたかも相手との「心の壁」が築かれたように感じた方も多いのではないでしょうか。
さて、これから夏の行楽シーズンを迎えます。海や山などに出かけられる機会も増えるのではないでしょうか。疲弊した経済を活性化させるためにも、家族や知り合いとの絆を深めるためにも、みなさんが気軽にお出かけされることは、とても良いことです。構えることなく、身近なところから、以前の生活を取り戻していきましょう。