2024年7月(ヘルメット着用の励行)
自転車でのヘルメット着用が努力義務とされてから、1年余りが経過しました。当初は着用している人をほとんど見かけませんでしたが、最近は自転車通学の高校生が、ヘルメットを着用している様子をよく見るようになりました。その一方で、比較的に若い世代は、見た目や髪の乱れなどを気にするからなのか、着用率が低いように感じます。全体では、現在の着用率は2割くらいではないかと思います。
かつては、車のシートベルト着用率が低かったため、交通事故の被害を軽減させるべく、全国で盛んに啓発運動が行われました。今でこそシートベルトの着用率は100%に近いですが、着用を義務化したり、罰則を強化したりと、かなり積極的な対策を講じても、現在の水準に達するまでには数十年を要した経緯があります。
ところで、交通安全対策と同列に論ずることはできませんが、先のコロナ禍ではマスクの着用が瞬く間に普及しました。マスク非着用は社会的に許されないという共通認識が広がったこともありますが、やはり家族や自分の身を守るためという理由が大きかったと思います。考えてみれば「自分の身を守るため」という目的ならば、マスクもヘルメットも同じことなのですが、うまくいかないものですね。
さて、少し話が逸れましたが、自転車ヘルメットの普及に関しては、今後、着用の義務化が図られるという話もありますが、なかなか一朝一夕には進まないと思います。難しい課題ですが、罰則を設けて強制するよりも、地道に啓発活動を続けて徐々に社会的な認識を改めていくことが、結局は一番大切なことなのではないかと思います。
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